藍と育む1年をざざっとまとめてみました。
私の目指す藍染めは灰汁とスクモだけのシンプルな材料で建て、維持管理も灰汁、貝灰、糠で微生物を育てる醗酵による藍染めです。シンプルなだけに難しい。日々精進。
色が出なくなった染液とその中のスクモ、出がらしの木灰も畑に返して土作り。
春:灰汁作り
クヌギや樫といった堅木の木灰を使用。木灰が湿っていると良い灰汁が取れないので一度炭焼き窯で焼きます。
灰汁を取る時は熱した井戸水を使い、激しく泡立てるようにして取ります。作った後は1週間ほど寝かせます。
灰汁が落ち着いた頃、気温が暖かく安定した頃に本建てを開始。
冬の間に作ったスクモに灰汁を混ぜ、加温しつつ踏み練り。この踏み練りを丁寧にしっかりやると藍は建つように思います。
使うのはスクモと灰汁のみの地獄建て。
春~秋:叩き染め
踏み練りをしつこい位にやったら何日か掛けて嵩上げ。急に嵩上げすると藍がビックリして眠ることがある。
春~秋:藍染め写真はとても良い状態の染液。
表面は濃紺だけど、手を入れると下のほうは黄土色。この色になっていると綺麗に染まる。
表面は濃紺だけど、手を入れると下のほうは黄土色。この色になっていると綺麗に染まる。
浸した布は空気に触れることで色が黄土色から青く変わっていく。水洗いする時は激しく空気に触れさせるように洗う。
1回で濃い色に染まるときは珍しく、好みの色になるまで何回も染める。藍のご機嫌の良い時しか染められない(毎日出る色が違う)。
染液の維持管理は基本は灰汁・フスマ・貝灰のみ。我が家ではフスマの代わりに毎日でる糠を使用。ただ…維持管理はとても難しく、藍は機嫌を損ねると色を出してくれるまでが大変💧1年試行錯誤して色が出なかった場合は日本酒を使うと色が出ます=日本酒で発酵が進むわけでは無く還元している事がわかります。
多くの藍建てでは日本酒を使うので悪いことでは無いのだが、私が師事する紺邑さんでは使いません。
多くの藍建てでは日本酒を使うので悪いことでは無いのだが、私が師事する紺邑さんでは使いません。
参考までに紺邑さん記事:真に醗酵の藍染めの事
葉が生い茂っている時の楽しみ方の一つ。
生地の上に摘みたての葉を置きテープなどで固定し、上から木槌などで叩くと、青色色素が布に移り模様となります。
生地の上に摘みたての葉を置きテープなどで固定し、上から木槌などで叩くと、青色色素が布に移り模様となります。
叩いたばかりは青緑ですが、空気と太陽にふれ青みが強く出てきます。また洗濯を重ねるとアクが抜けて染めた生地と同じ藍色となります。この色の変化も魅力の一つ。
春~秋:科学建て
日程が決まっている、大勢で染める…などの場合は我が家の本建てでは出来ません(藍が疲れる)。染液の移動も無理。
そういう時に便利なのが科学建て。還元剤を用いていつでもどこでも人間の都合の良い時に簡単に濃い色で染まります。
写真はしぜんっこボランティアグループKAKUTOメンバーとの藍染め。
科学建てだと藍色成分があれば色が出るので手間暇かけてスクモを作らなくてもOK。
科学建てだと藍色成分があれば色が出るので手間暇かけてスクモを作らなくてもOK。
染まった布を見ると、本建ては最初は黄土色、科学建てだと蛍光かかった緑色。
夏:乾燥葉作り
基本は育てた藍を7月と9月の2度狩りして乾燥葉を作ります。
我が家の畑は小さい事と一気に乾燥葉を作ると大変な作業になってしまうので、毎日少しずつ狩り、乾燥。
乾燥した葉は茎と(出来れば)葉脈を取り除き、カラカラに乾燥するまで袋の中に乾燥剤を入れて乾かします。乾かした葉は微生物が分解しやすいように粉々にします。
乾燥した葉は茎と(出来れば)葉脈を取り除き、カラカラに乾燥するまで袋の中に乾燥剤を入れて乾かします。乾かした葉は微生物が分解しやすいように粉々にします。
秋:収穫
藍の花が咲き始めると、種に養分を週中するために葉の色素はなくなります。花が咲き始めたら葉は全て刈り取り乾燥させる。
熟した種を取り、来年度まで保存。
冬:スクモ作りビニール袋に保存してある乾燥葉を水に浸し、十分に水を吸ったら藁を敷き詰めた箱に移してスクモ作り。
藁には良い菌がたくさんいるので、ふわっふわの白カビに覆われ約4か月掛けてスクモが出来上がります。
途中何回か切り返し、水分が足りないようであれば足す作業が必要。
藍の葉はポリフェノールが多く、食べても健康に良いそうです。また種も炒ってお茶として飲むのも良いらしい。
色が出なくなった染液も土に帰り、無駄無く循環する藍染めを目指しています。











